【奈良】はやまの森野営場レビュー

はやまの森野営場は一泊1000円で泊まることができる格安キャンプ場です。

ですがその割には混んでいない、いわゆる穴場キャンプ場でもあります。

また野営場と名が付くだけあって、自然に近い環境でキャンプができるのが魅力です。

今回はそんなキャンプ場についてのレビューです。

アクセス

針ICを降りて南に10分ほどで到着します。
ほとんど一本道ですので迷うことはないです。

はやまの森野営場入口

この入口の看板を過ぎるといきなり未舗装の狭道に変わります。
車高の低い車や、車幅が広い車は苦労しそうです。

特徴

はやまの森野営場の特徴は以下の通りです。

格安キャンプ場ですので、いくつか目を瞑らなければならない部分もあります。

格安!そして長時間の滞在ができる!

冒頭でも書きましたが、はやまの森野営場は格安です。

料金は1日あたり500円/人です。
ですので、一泊するには1000円ということになります。

また、チェックイン/アウトの時間はどちらも9:00〜16:00の間となっています。

つまり、

最速チェックイン…9:00
最終チェックアウト…16:00

となりますので、ゆっくりと滞在することができます。

予約は必須なので静か!

はやまの森野営場は予約必須のキャンプ場です。
2ヶ月前〜6日前までに予約をする必要があります。

各サイト毎にテント10張りを定員にしているようですので、
テントを張る場所に困るほどの激混みにはなりません。

キャンプブームでどこも人がごった返す中、静かにキャンプを楽しむことができます。

予約はこちらから行うことができます。

なお、春分の日〜11月最終週の土曜日までのシーズン営業となっています。
残念ながら冬キャンプには利用できません。

虫がよく出る

野営場というだけあって、ほとんどのサイトが自然に近い姿をしています。

そのためランタンなどを点けていると、ガなどの虫がよく遊びにきます。
また、座頭虫なんかもウヨウヨしています。

はやまの森野営場にいる虫

虫が苦手な方には厳しい環境かもしれません。

夜は寒い

はやまの森野営場は標高500mほどの位置にあります。
また、山の中ということもあり日光も届きにくいです。
そのため朝明るくなるのは遅く、夕方暗くなるのが早いです。
夏は涼しく、春秋は冷え込みがきつくなっています。

入浴とゴミ捨ては不可

このキャンプ場にはシャワー室とゴミ捨て場がありますが、使用できるのは3泊以上の団体客のみとされています。

このため汗がかきにくく、ゴミの臭いも気になりにくい春もしくは秋の利用をお勧めします。

エリアマップ

はやまの森野営場の全体はこのようになっています。

はやまの森野営場案内図

基本的に各サイトの中は斜面や落ち葉などが多く、どこにテントを建てて良いかが分かりにくいです。

基本的には自分が設営できるのであればどこに設営しても問題ありません。

分かりにくい場合はこのように番号札が立っているところを探すと良いと思います。

札の付近はテント設営箇所とされている部分なので、周囲に比べて広かったり地面が平らであったりします。

はやまの森野営場テント張り禁止場所

逆に、このようにテント張り禁止の看板が立っている場所では設営できません。
広めのスペースにテーブルなどが置いてあり、水場も近かったりと思わずテントを張りたくなるようなところが多いです。

設営する前に、よく周りを観察されたほうが良いですね。

Aサイト

はやまの森野営場Aサイト

Aサイトは縦長のエリアになります。
一つ一つの区画は小さめになっています。

はやまの森野営場Aサイト

ですが写真のように視界が開けているところが多いので狭さは感じにくいです。

また、テーブルがあり広場のようになっているところもあります。
そのためグルキャン向きであると言えます。

Bサイト

はやまの森野営場Bサイト入口

サイトの目の前に林道が通っているので、そこに車を止めて荷物の積み下ろしができます。

ただしサイト全体が急坂になっているので搬入は大変です。
公式では搬入が楽と書かれていますが、鵜呑みにすると痛い目に遭います。

また、積み下ろしが終われば駐車場に車を移動させましょう。

はやまの森野営場Bサイト

テントを張れる区画はこのように平坦になっているので安心です。

区画は一つ一つが独立しており、高低差がきついです。
そのためか周りのテントが気になりにくく、ソロキャンプ向けかと思います。

Cサイト

はやまの森野営場Cサイト

Bサイトのさらに奥に位置しています。

Aサイト同様に真ん中が広場になっているので、グルキャン向きです。

荷物の搬入はBサイト同様、林道に車を止めると楽に行うことができます。

Dサイト(第5キャンプサイト)

はやまの森野営場Dサイト

Dサイトは一つ一つの区画が狭く独立しています。
そのため大型テントの設営は厳しいです。

はやまの森野営場ウッドデッキ

一部のサイトはこのようにウッドデッキになっています。

また、周りを取り囲むように木が生えている区画が多いです。
そのため、ハンモック泊にも向いているといえます。

中央広場

はやまの森野営場中央広場

ビジターハウスから歩いてすぐのところにある広いサイトです。

ビジターハウスに車を駐めることができるので、荷物の積み下ろしが簡単です。

他のサイトのように急坂がないので小さな子供も安心して過ごすことができます。

地面はところどころで緩やかな斜面になっている程度です。
テントを張る分にはまったく問題ありません。

ここは野営感は全然ありません。普通のオートキャンプ場という感じです。

小さいお子さんがいるファミリーキャンプならば、ほとんどここ一択ではないでしょうか。

場内設備

ビジターセンター

はやまの森野営場ビジターセンター

チェックイン/アウトの際に訪れる必要があります。

中央広場でキャンプする場合は荷物の積み下ろしの間、ここに車を止めておくことができます。

はやまの森野営場の薪

薪は1束500円で買うことができます。

はやまの森野営場の冷蔵庫

キャンプ場にしては珍しく冷蔵庫が設置されています。

冷蔵庫は誰でも自由に使うことができます。
夏場は特に重宝しそうです。

駐車場

はやまの森野営場駐車場

ビジターセンターやサイト付近の林道で荷物をおろした後は、忘れずにこの駐車場に車を置きにきましょう。

特に林道はすれ違いも困難な狭さですので、速やかに荷下ろししましょう。

水道

はやまの森野営場の水道

蛇口は各サイトに備え付けられています。

ひねっている間しか水の出ない節水仕様の水栓になっています。
ちなみに洗い物をここで行うことは推奨されていません。
ポリタンクなどの容器に汲み置いて自分のサイトで使うか、家に帰ってからにしましょう。

また、飲料として使用する場合は必ず煮沸してから飲む必要があります。

かまど

はやまの森野営場のかまど

各テントサイトにはかまどが常設されてあり、直火調理ができます。
ただし五徳はついていませんので、自分で持ってくる必要があります。

周辺設備

食料品店以外は、ほとんど何もありません。
連泊して中日に町を歩いてぶらぶら、などはあまり期待しない方が良いです。

食料品店

はやまの森野営場周辺の食料品店

食料品やお酒などの購入は、針テラスの近くにある “ショッピングセンターたけよし” で大体のものは揃います。

また、針テラス内にも農産物直売所があります。

はやまの森野営場周辺の食料品店

この辺りの名産である三輪素麺などいかがでしょうか。

温浴施設

はやまの森野営場周辺の温浴施設

針テラス内に “はり温泉らんど” がありますが、新型コロナウイルスの影響で現在は休業中となっています。

榛原方面に出れば”ニュー福寿温泉”という銭湯がありますが、営業時間が17〜21時のみとなっています。

場内には外灯もないため、暗くなってからテントサイトと駐車場の往復は危険かと思います。

滞在中のお風呂は我慢するのが現実的なところです。

まとめ

最後に、はやまの森野営場の特徴についてまとめてみます。

  • 格安なのに空いている
  • 朝チェックイン/夕方チェックアウトでゆったりできる
  • 自然に近い環境
  • 虫が多い
  • お風呂は我慢
  • ゴミは持ち帰り必要

整備され尽くしたオートキャンプ場とは一味違うキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。