沢ノ池とは京都市内に位置しながらも山の奥深くにある野営もできる池のことで、いわゆる秘境キャンプ場にあたります。
今回はこの秘境キャンプ場の全貌をまとめましたので、訪れる際の参考にしてみてください。
アクセス
京都市からの所要時間はおよそ1時間ほどです。
国道162号線を北上し、杉の里トンネルを越えた後のY字路を右に曲がります。
するとトタン張りの建物が見えてきますので、矢印の方向にぐるっと回ると中川1号線という道に乗ることができます。

ここからすれ違い困難な林道を4kmほど進むと到着です。
ここはカーブミラーもないことが多いので対向車には十分気を付けてください。
到着寸前まで舗装されているので走りやすい道ではあります。
エリアマップ
出典:国土地理院地図
国土地理院地図を基に作成
沢ノ池では大きく分けて5つのエリアで野営をすることができます。
地面の質は全編土サイトですが、エリアによって硬さが違うところもあるようです。
駐車場

林道を抜けると最初に目に入るのは駐車場です。
ここから先、設営箇所へは車で進入することはできません。
どこに行くにしてもここで荷下ろしをして、歩いて運ぶ必要があります。
アウトドアワゴンがあれば重宝すると思います。
エリア1

駐車場から徒歩3分程度と近く、広いエリアです。
ここまでの道も歩きやすいので、荷物の搬入も楽ちんです。
そのためここは一番人気のあるエリアになります。
行き方
出典:国土地理院地図
国土地理院地図を基に作成
駐車場から向かって左側の道路を徒歩3分ほど進むと右手に開けた場所が見えてきます。
すると茂みの切れている部分がありますので、そこを斜めに降りると到着です。
エリア2

広くて使いやすそうなエリアですが駐車場からの距離が500mほどあり、荷物が多い方は往復を考えると少し辛いところです。
エリア1に比べて人は少ないので、静かに過ごしたいという方にはおすすめできます。
行き方
出典:国土地理院地図
国土地理院地図を基に作成
エリア1の一番奥から池の外側をぐるっと回っていきます。
ボートを持っているのであれば、駐車場から池をまっすぐ突っ切っていくという選択肢もありかと思います。
エリア3

エリア2からさらに少し歩くと到着します。
駐車場からの距離で言えば一番遠く、不人気エリアです。
土が水を含んでいるのかモソモソしており、ペグは抜けやすそうな感じがします。
コケが茂っている部分も多いです。
全体的に土質が悪いのであまりお勧めできないです。
写真を見てもわかるように、太めの丸太が沢山あるので薪の調達には便利です。
行き方
出典:国土地理院地図
国土地理院地図を基に作成
エリア2からさらにぐるっと回って行きます。
途中で少しだけ道が途切れており、岩場を登り下りする必要があります。
そのためアウトドアワゴンを持っていると逆にここでは苦労します。
エリア4

駐車場から近い縦長のサイトです。
写真を見ての通り幅が狭く、少し傾斜もあります。
そのため大型のテントは設営しにくいと思います。
ここには行くには山の斜面を少し降りる必要があるのですが、
降りる場所がわかりにくいうえに急斜面があるので気をつけてください。
行き方

駐車場を右に出る道を進んで2~3分歩くと、赤丸部分に大きめの木が倒れているのが見えてきますので、そこを目指して斜面を降ります。

この倒れている木の奥の方に歩きやすそうな道が続いていますので、そこを進みます。

あとは開けた方へ出るだけです。
エリア5
駐車場直下のエリアなので移動が圧倒的に楽です。
ですが狭いので限定1組かつ、大きいテントは建てられません。
さらに駐車場が近いため騒がしいです。
そのためここはデイキャンプに利用するのが良いと思います。
場内設備

キャンプ場ではないので、当然何もありません。
なるべくゴミや洗い物の出ない装備でいくことをおすすめします。
周辺施設
沢ノ池周辺は何もありません。
最寄りのコンビニですら車で片道30分ほどかかります。
食料などは事前にしっかりと準備しておきましょう。
水の調達について

スーパーやコンビニでミネラルウォーターを買ってくる。
それが確実であり、何よりも安全な方法です。
荷物が重すぎる!という方、もしくは
ちゃんと野営をしたい!という方へ。
池が目の前にあります。
ただし飲用の際は必ず携帯浄水器を通し、煮沸をしましょう。
また、くれぐれも自己責任でお願いします。
池の水は水質が気になる…という方には、沢の池までの林道のそばを流れる川から汲む方法があります。
駐車場から最も近い水汲みポイントは、橋のある分かれ道付近です。
出典:国土地理院地図
国土地理院地図を基に作成
近いといえども駐車場からは1km近く離れています。
また、戻り道は上り坂になるので車で訪れる方が良いと思います。
もちろんこちらも浄水器を通し煮沸した上で、自己責任のもとで飲用ください。
最後に
以上が沢ノ池の全貌になりますが、アクセスもしやすい上に風光明媚であるということで、これから野営をしてみたいという方にも丁度いいところであると感じました。
沢ノ池が野営初心者におすすめである理由と注意点を別記事にまとめていますので、こちらも参考にしていただければ幸いです。